【今の気持ちと延期決定の報告】
11月23日(火祝)服部緑地野外音楽堂での『井上ヤスオバーガーワンマンパーク 超!野音でガオーン!』は来年に延期とすることに致しました。
ここ1ヶ月、呼吸が苦しくなるくらい悩みました。
現状では開催すること自体は可能ですし、見通しが明るくなりつつあることも感じております。僕の性格上、通常のイベントであればこのまま直前までは開催の気持ちで全力で推し進めるのですが、今回ばかりはこれまでと異なりました。
昨年の11月22日に最初で最後と腹を括って服部緑地野外音楽堂でワンマンライブを開催しました。全国各地から多くの方が駆けつけて下さいましたし、配信でも楽しんで頂くことが出来ました。ただ、さまざまな規制の中で多くの企画を断念したライブは、僕が描いていたみんなと見たい景色、そして一緒に感じたい一日には遠く及びませんでした。僕自身のアイデアも力も足りませんでした。
そこで、恥を忍んでもう一度だけ勝負してさせてくれ。と、仲間たちにお願いしました。あと一年間、同じ場所に留まって力を出し切ってから次の目的地に踏み出したい。と強く思いました。
そんな想いから再び立ち向かっておりましたが、報道や直接耳にする医療機関の圧迫、さらには身近な仲間の中にもコロナ感染は迫り、中には重傷者もありました。そして個人的な話ですが、介護が必要な家族への懸念もありました。
今、全国各地からみんなに「大阪まで来てくれ!」って頼んでいいのか。まだ行きたくても行けない人や、ご家族の心配やご自身の不安を振り払わなければ来場できない人が大勢いる中で大きな声で「来てくれ!」って言えるのか。心の動揺が膨らみました。気持ちばかりが焦ってどうにかなりそうでした。
そして更なる追い打ちは、今年は昨年よりも規模を縮小しなければ開催は出来ない。という現実でした。
いよいよ『みんなの時間と体力とお金を使ってでも全国各地から来て下さい!絶対に素晴らしい景色と思い出をお届けします!』と胸を張って言えない気持ちになりました。
正直、一回心が折れました。折れたというより、粉砕しました。
たくさんの人に応援してほしい。
でもこのライブの目的、いや、そもそも僕が音楽を続ける理由はそれじゃない。
見たことのない景色。膨れ上がる情熱。たくさんの笑顔。忘れられない時間。それぞれの再会や新しい出会い。僕が歌っている姿からそれらを感じて持ち帰ってもらうことこそがこのワンマンライブの目的なんです。そして僕も集まってくれたみんなから同じものを頂いてまた次の音楽に繋げたい。
制作の森本をはじめ、バンドメンバー、そして会場の方々など、様々な目線を持った方々と多くの時間と言葉を使って話し合いました。ここから出来ることを必死で考えました。そこから固まった思いは「遠回りしてでも諦めたくない」と言う気持ちでした。
この判断に至るまでにも、もうみんなから呆れられてしまうかもしれない。必要とされなくなるかもしれない。そんな不安に何度か思考力や決断力が押し潰されそうになりました。でも、ミーティングを重ねる中で、そして毎日のカウントダウン配信を続ける中で、仲間や応援してくれているみんなを信じることを思い出しました。可能性に賭ける決断が出来ました。
今の僕は以前より少しだけ光が大きく見えてるんです。
粉砕してバラバラに散らばった心の骨をかき集めて立ち上がるところまで漕ぎ着けました。
来年に延期します!!
来年まで走り続けます!!
来年、必ずやります!!
そこに夢を描きます!!
しがみついて、よじ登って、「来年、服部緑地野外音楽堂に来てくれ!」って叫び続けます!!
今、この文章を書き終えて、やっと少しスッキリしています!
こんな状況だからこそ、こんな感情だからこそ、諦めの悪いおっさんの生き様を、「新・井上ヤスオバーガー物語」の現在進行形を面白おかしく見せていけるって、そう思えるんです。どうか楽しみにしていて下さい!!!!!!!!!!!!
長い手紙をここまで読んでくれてありがとう。
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【今後のことについて】
取り急ぎ想いを書き綴りましたが、本イベントの延期の日程について、現在お持ちのチケットの取り扱い、もしくは払い戻しについてなどは、準備出来次第に順を追ってお知らせ致します。
そして予定していた11月23日ですが、この日を空白にするつもりはありません!
今の状況で出来る目一杯のアイデアと表現で音楽と想いを伝えるつもりでいます!現在仲間たちと前向きに企画制作中なので、こちらもまたまとまり次第近日中にお知らせ致します。
2021.9.30 井上ヤスオバーガー